震え     Ver.S to Z

戦いが終わるたびの
この震えは
一体いつ治まることを知るのだろうか

「おいチョッパー、あいつまだ寝てるのか?」
「あ、あぁ。でも今回はいつもより酷くないから回復は早いと思うよ」
「…そうか、ありがとな。」

小さな頭をポスッと軽くなでそいつの寝る部屋に向かう。
今日で確か4日目。
これでもまだまだ寝ているだろうと思ってしまう自分が怖い。
確かにこいつは普段からよく寝てるけど。
それでもやっぱり。
‘横に’なって寝ているそいつを見ると
いつものごとく手が震える。


始めてあったとき確かこいつは
‘命は捨ててる’
普通の顔で言い切った


確かに。
こいつの命はこいつのものだし
それがこいつの野望で、この冒険の目的で。
わかる。
分かっているけれど。
それでもやっぱりー……


「そろそろ起きろよ、ゾロ」


早く、起きて。
俺の飯、食えよ。



***


「……ん…」


いつものごとくある程度仕事を終え
ゾロの枕元で看病していると


「ゾロ…?」
「……コック」
「目覚めたか」
「まぁな」
「熱………、はないな」


でこに手を触れ熱を見る
うん、医療はさっぱりだが熱はないということは分かる。


「……スープ、もって来る。飲むよな?」
「あぁ」
「待ってろ」



部屋を出る。
いまだに手の震えはとまってなかった。
……気づかれなかっただろうか。

俺は失うというのにとても臆病になってる
ずいぶん弱くなったものだと嘲笑う






「おーい、もって来たぞ。起き上がれ」
「ん、……さんきゅー。」
「ほらよ」
「あぁ。」

こいつが無言で食べているのを見るとなんだか落ち着く。
あぁ、生きているんだなって実感させられる。


「おいコック」


いつの間にか飲み終えたゾロが器を置いてこちらを見ている


「おかわりか?今持ってく・・・・」
「ちげぇ。」


振り返るとこちらを見つめていた。


「手、貸せ」
「あ?あ、…あぁ。」


少し意味が分からず近寄ると俺の右手を
ゾロが両手で挟んで真っ直ぐこちらを見てきた。
仕方なく俺もしゃがみこむ。


「あのなぁ、クソコック」
「あ゛ぁ?」
「アホで馬鹿なのは何よりだがこれだけは知っておけ。」


アホで馬鹿とは。
何といういわれ様だ。


「あのなぁクソマリモ。俺ぁ」
「俺は」
「……、…んだよ」


あまりにも真っ直ぐ見つめるから言葉が続かない


「命は捨ててるといった。でもな、俺ぁ命がどうでもいいって訳じゃねぇんだ。
それにまだ鷹の目の奴を倒していないんだ。
分かるか?俺はまだ死ぬわけにいかねぇ。
それに死んでもいいっていうことじゃなくて
それくらい命かけて臨んでいるってことなんだ
別に命を粗末にするつもりもねぇよ」
「……あそ」
「分かったか?アホコック。」


そういうと腕を背中に回された。
あぁそうか。
ばれてたんだな。


いつの間にか震えはとまっていた。
……暖かい。






(……じゃあ一週間も寝てんじゃねぇよ)

(眠かったんだよ、悪いか)


END.







あわわわわ・・・・・////

お恥ずかしい限りです、初小説。
なんともありきたりな設定なので
かぶっていたりしないか少し心配です。

最後まで読んでくださりありがとうございました
ペコリ((。´・ω・)。´_ _))





20110815 景夜.


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